「高知家のうまいもの大賞」3年連続受賞!
高知の素材で作られたところてん
ツルッとした食感で喉越しがよく、暑い日や食欲がない時でも食べやすいところてん。
「高知家のうまいもの大賞」2018年大賞、2019年新商品部門賞、2020年審査員特別賞と、3年連続受賞という快挙を遂げたのが、横山麺業 株式会社の「土佐の鰹だし 室戸天然天草ところてん」(2018年大賞)、「土佐の鰹だし 室戸天然天草ところてん 米酢(無添加)」(2019年大賞)、「土佐の鰹だし 室戸天草ところてん 無添加三種ギフトセット」(2020年審査員特別賞)です。
「土佐の鰹だし 室戸天然天草ところてん」「同無添加」は、世界ジオパークに認定されている自然豊かな室戸市で採れた良質な天然の天草(海草)のみを使用。米酢と合わせて固めたところてんをたっぷりの鰹だしでいただく商品です。無添加バージョンは、化学調味料や保存料不使用で体に優しい点も人気のひとつです。
爽やかで香り高い鰹だしに喉越しのよいところてんがマッチした同商品は、大賞の審査員からも「鰹だしがいい」「ちょうどよい量で、無添加の商品は化学調味料や保存料不使用を前面に出すべき」などの高評価を得ました。
室戸産の天草。横山麺業のところてんは天然素材の旨みを活かした味わいです。
土佐FBC受講などを経て
オンリーワンの商品が誕生!
横山麺業は1948年、高知市の江ノ口小学校前で横山製麺所として開業。1953年に現在の場所に移転し、1967年に横山麺業株式会社として設立と、創業から76年の歴史を持ちます。
代表取締役社長の横山要さんに商品誕生の経緯を伺うと、「当時、コンビニ販売から撤退して売り上げが減り、っていました。何かできることはないだろうかと、高知大学の土佐FBC(フードビジネスクリエーター)の講師に相談してみると、『土佐FBCの受講を通じて、必ず何か得られることがあります』と言われました。それから土佐FBCで1年間さまざまな食品に関する講義を受け、2年目に以前から自社でも作っていた“鰹だしで食べる高知のところてんの食文化”に着目。『ところてんのお土産商品化』をテーマに課題研究をしました」と話してくれました。
その後、横山さんは“ところてんの常温流通の研究”、“ところてんの機能性の研究”、“地元高知の他の自然素材とのコラボレーション研究”の3点について課題研究し、旧知のデザイナー、梅原真さんのデザインで「室戸天然天草ところてん」を商品化。またこの時に高知大学と共同で常温商品の製造特許を取得したそうです。(この特許による常温商品は未製造)
2018年の大賞受賞をきっかけに、関東や関西圏にも販路を開拓。「高知県が主催する高知家のうまいもの大賞で「大賞」にを受賞し輝いたということのは、県外で商談する時に大きな看板になりましたね」と横山さん。また受賞の特典で制作した商品PR動画も大いに役立ったそうです。
2018年の大賞に輝いた「土佐の鰹だし 室戸天然天草ところてん」。
無添加化学調味料や保存料不使用のところてん作りに着手!
県外のお店やお客さんからも注目を集める
大賞受賞後、県外での販路拡大に向けて奔走していたところ、前述の梅原さんから「化学調味料や保存料不使用無添加のところてんを作ってみては?」と助言を受けて、無添加の鰹だしところてんの研究をスタート。
高知県地産地消・外商課主催のものづくりワークショップ商品づくりワーキングに参加してヒントを得ながら開発を進め、2019年に「土佐の鰹だし 室戸天然天草ところてん米酢(無添加)」の商品化に成功。同年の「高知家のうまいもの大賞」の新商品部門賞に輝きました。
この商品が東京の自然派志向のお店や、関西のスーパーマーケットでも販売されるなど、これまで反応が薄かった高級志向の店舗での取り扱いも増えました。
ところてんと一緒に野菜を食べるランチを提案!
ヘルシー志向の人から好評を博す
「ヘルシーで化学調味料不使用&保存料無添加のところてんについて県外の企業や個人の方からの問い合わせが多く、都会の人たちが健康や体にいいものに高い関心があることに気づかされました」と横山さん。また商談や店舗での販売時に「高知家のうまいもの大賞」を受賞したということがPRに役立ったとも話してくれました。
2020年には他の味も食べてみたいという声に応えて、ゆず果汁や梅しそ酢を合わせた商品を追加した「土佐の鰹だし 室戸天草ところてん無添加三種ギフトセット」が「高知家のうまいもの大賞」の審査員特別賞を受賞。
合わせて、食物繊維が豊富で低カロリーな無添加化学調味料・保存料不使用のところてんをランチのメインにし、野菜と一緒に食べる食生活を提案。
「ところてんに使っているお酢や鰹だしが野菜と合うんですよ。さっぱりしてカロリーが少ないところてんと野菜は相性抜群です。アボガドやオクラ、ナスやマッシュルームなど、季節の野菜と一緒に、旬の味わいを楽しんでもらえれば」と横山さん。
爽やかなパッケージも目を引く「土佐の鰹だし ところてん無添加三種セット」。
高知のソウルフード、鰹だしのところてんを
全国に広めたていきたい
ところてんのタレは関東は酢醤油、関西は黒蜜が多く、県外での商談などで、「鰹だしで食べるのは高知らしい」と言われることも多いとか。
「高知家のうまいもの大賞」受賞で県外など新たな販路が開拓できたことで、今後は“土佐で食べ継がれてきた高知のところてん”を広めていきたいと横山さんは意気込みます。
「ところてんを手軽に楽しめる現代食としてアピールすることで、土佐のヘルシーフードとも言える鰹だしのところてんの利用シーンも増やしていければ」と、横山さんのところてんへの情熱は、まだまだ冷めない様子でした。
高知のところてんは、見た目から鰹だしの濃厚な風味が伝わってきます。
(DATA)
事業社名:横山麺業 株式会社
住所:高知県高知市北本町1-13-21
※高知県内では、高知駅や高知龍馬空港内の売店、とさのさとで販売。